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 『マリの井戸端』  1e session

11月4日、マリの家庭料理のワークショップ、 『マリの井戸端』  1e session を開催しました。

参加者は大人6名、小学生1名。
親子で参加していただいた方がいらっしゃり、個人的にとてもうれしいことでした。
また、ダラマンの太鼓のクラスの生徒さんの参加もあり、それもまたうれしいことでした。

準備不足からバタバタしてしまい、参加者のみなさんにはご迷惑をおかけしました。
みなさんが非常にテキパキと動いてくださり、大変助かりました。
ありがとうございました。
次回からはもう少し段取り良く進めたいと思います。

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(撮影:KRさん)

そして、例によって写真撮影できませんでした(笑)。
よって、参加者の方にご提供頂いた写真を掲載させていただきます。
KRさん、ありがとうございます。

さて、この日の料理は「ティガデゲナ」。
ピーナッツバターのソースです。
これをご飯にかけていただきます。

『マリの井戸端』では、料理のレシピを提示しません。
単に「印刷してお渡ししない」という意味ではなく、ワークショップ中にも固定したレシピというものを提示しない、ということです。

それには理由があります。
家庭料理ですから、味付けは各家庭それぞれで、そもそも固定したレシピというものがない、ということもありますが、それだけでなく、「何をどの程度入れたらどんな味になる」ということを体で感じて欲しい。
さらに「どういう味を自分はおいしいと思うか」を再確認してもらいたい。

だから、レシピでなく現物を提示し、その味を見てもらった上で、それを目安に「自分の鍋」に味付けをしてもらう、という方法をとることにしました。

材料は、ニンニク、タマネギ、トマトの缶詰、鶏肉、ピーナッツバター、油、塩、胡椒、水。

セネガル製の「臼」と「杵」で、タマネギを潰す体験をしていただきました。
この臼と杵は友人からの頂き物。マリにも同様のものがあります。
マリに滞在中は、あまりこのタイプ(アルミ製鋳物)のものを見かけませんでした。
友人や近所のご家庭では木製でもっと大振りの昔ながらのものを使っていました。
その木製のものを日本に持ち帰ったのですが、使用しないでいたら虫が付いてしまい、処分しました(申し訳ない…)。

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(撮影:KRさん)

適当な分量のニンニクとタマネギをこうして潰します。
普段私が家でやっている方法は、おろし金ですりおろす、という方法です。
フードプロセッサーなどをお持ちの方はそれでやってもいいと思いますが、そこまでする必要が…?という気もします。

それらを炒め、さらに適当な大きさに切った適量の鶏肉も加えてよく炒めます。
この「よく」がポイントです。
そしてさらに、適量の缶詰のトマトを加えて炒めます。

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(撮影:KRさん)

さらによく炒めたら、適量の水を加え、適量のピーナッツバター、塩、胡椒を加えて、しばらく煮ます。

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(撮影:ダラマン)

できあがり。

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(撮影:KRさん)

マリでは、こういう「洗面器」のようなもの(洗面器そのものではありません。ふた付きで、れっきとした食器です)にご飯を盛り、別のステンレスのボール(これもふた付きです)にソースを入れて供されます。
レストランでもない限り、ひとりひとりに盛り付けるということはしません。
その場にいる全員が、一つの器で食べます。
ただし基本的に女性と男性は別々ですので、男たちの器と女たちの器が用意されます。
この日はスプーンで食べましたが、本来は手で食べます。

これだけの簡単な料理ですが、あっという間に二時間が過ぎてしまいました。
マリで撮った写真などを御覧に入れつつ、参加者のみなさんといろいろな話をしたかったのですが、慌てて食べておしまい、ということになってしまいました。
とても残念です。

マリの一般家庭にはいわゆる「台所」がありません。
じゃあどこでどう料理するのか?
そのあたりのこともお話したかったのですが…

次回(があるならば、ですが)は、もっと意見交換の時間がとれれば、と思います。

参加者のみなさん、ありがとうございました。
ご意見やご感想などをお聞かせ頂ければ幸いです。

ジャバテミネコ